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純潔のマリア1話「完全なる乙女」感想

純潔のマリア1話「完全なる乙女」感想です。

石川雅之原作、谷口悟朗監督作品。原作既読。


第1話は非常に王道で、ソツのない構成であるように思いました。
一つ一つの所作に注意を払い、
手間を惜しまない作り方をしているとでも言えばいいでしょうか。

例えば、この時代は武具の量産技術がなくありあわせで武器や防具を用意するため
モブの兵士達もそれぞれ微妙に服装が違っているとか。
(このあたりは去年の先行上映会で言及あり)
マーサが目が見えなくなっているしぐさをする事で
自分が直接マリアの元を訪れる事ができなくなっていると示すとか。
こうやって、台詞以外の方法で情報を詰め込むのが1話にして巧い印象。


ただその分、これといった意外性は弱く
1話からの掴みというか爆発力はやや抑え気味になっている感じがあります。
もっとも原作既読の立場からすると、すぐに物語が動き出すと分かっておるのでさほど心配してはいません。


原作の漫画との差異に着目すると、まず真っ先に考え付くのは
100年戦争の時代の世俗文化を原作以上に掘り下げるつもりなのだろうという点です。
今回は戦争の描写にかなりの時間を割いていたし、
公式サイトを見ると何人かアニメオリジナルキャラがいますが
いずれも特殊な能力を持たない生身の人間であるところなどからもそうだろうと推測されます。
これに関しては、原作が全3巻で完結済み、しかもややダイジェスト気味な構成であるため
アニメの方でより肉付けを増すというのは妥当な判断であるかなと1話の時点では思います。

また、この他に気になるのはキャラクターデザインのコンセプトで、
原作の絵と比べるとかなり線が細くなり、劇画的な「濃さ」が失われているという点。
これまた上映会で語られた内容ですが、原作絵の「濃さ」を再現する事よりも、
通常の人物とハトやフクロウのようなデフォルメされたキャラが
同一画面に映っても違和感が出ないようにする事をまず優先した結果のようです。
1話ではデフォルメキャラがアルテミスだけでフクロウ形態でいた時間も短いため、
この判断が正解であったかはまだ語れません。


主演は金元寿子さん。
他の役と比べて低めの声を出しつつ、
その上で戦争を認めない甘さ、青さまで表現しているのが面白いです。
この手の低めの声で知名度の高い役ってこれまであまりなかったので、
今度は新たな代表作となってくれる事を期待しています。

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