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現在放送中のニチアサ3作品のヒーロー像について

現在ニチアサで放送中の3作品が私の価値観の上であまりに酷くて壊滅状態もいいところで、
感じている不満を吐き出さずにはいられなくて記事を書く事にしました。

現在放送中の3作品、
「烈車戦隊トッキュウジャー」「仮面ライダー鎧武」「ハピネスチャージプリキュア!」
の3つが全部駄目であり、全てに対して批判的なスタンスであるので
その事を了承の上読み進めるようお願いします。


これらの作品は子供向けのヒーロー番組であり、メインターゲットは当然子供です。
そのため、私が特撮やプリキュアを見るときは「ヒーローの資質」や
「理想のヒーロー像」をどう表現しているかをもっとも重視しています。
要は作品を通してどういうヒーロー像を子供に見せようとしているかとか、
子供の憧れにあるまじき振る舞いをしないように気を遣っているかとか、そういう事です。
で、この評価基準で考えると今の3作品はどれもヒーロー像の表現がうまくいっていない、
あるいはちゃんと考えられていないと思っています。


まずは「仮面ライダー鎧武」から。
鎧武はスタッフが性悪説に基づいて制作している節があり、
人間の邪悪な部分を描く事については非常に気合いを入れています。
それに対して主人公の紘汰は徹底的に性善説を信じる信念の持ち主として描かれていますが、
スタッフが本心では性善説を信じていないからか
他の邪悪な登場人物と比べると主張が綺麗事として上滑りしているように感じます。
善悪の構造自体はしっかりしているのだけど、スタッフが悪の方に肩入れしすぎて
バランスが悪くなっている、とでも言えばいいでしょうか。

ただ、たとえ建前であっても作中の良心たる部分を葛葉紘汰に任せ、
理想のヒーロー像を追求しようとする姿勢は見える分他の2つよりは真摯だとは思います。


続いて「烈車戦隊トッキュウジャー」。
これは表現したい「理想のヒーロー像」がどういうものか見えないというのを序盤から感じていました。
つまり「ライトやトッキュウジャー達はどういうヒロイズムを体現したいのか」
というのが見てても分からないという事です。
そして最新の11話を見てその想いがより強くなりました。

11話では敵の総大将に当たる闇の皇帝が出てきましたが、
この皇帝は立場に反して光に憧れを持つという面白いキャラ付けをされています。
敵なのに光に憧れを持つとなると単純に倒すべき悪という話ではなくなり、
こういう特殊な事情の相手に対してどう立ち合うかが
作中で提示される「ヒーロー像」に直結するのですが……

この時、少なくとも私は「彼らならきっとこうやって対峙するだろう」というイメージがわきませんでした。
きっと表現したいヒーロー像が私には伝わっていなかったためでしょう。
また、事実劇中でもこれの答えは出ませんでした。
皇帝が正体を明かした後になし崩しで戦闘に突入し、
皇帝に対してどうアプローチするかはあやふやなままでした。
制作スタッフでさえもこのような特殊な相手に
トッキュウジャーがどうアプローチするか分からなかったのではないでしょうか。

このように「正義の味方としての価値観アピールがほとんどない」
のがトッキュウジャーであり、それはスーパー戦隊の姿勢としてアリなのかと疑問に思う次第です。


最後に「ハピネスチャージプリキュア!」
これについては……できればこう言いたくはなかったけど
「子供向け番組として真っ当な倫理観が欠落している」以上に適切な言い回しが思いつきませんでした。

これもまた最初の頃から道徳的に引っかかるところが何度かありました。
ひめがわがままを言っても誰も諭そうとしなかったり。
ブルーがこの問題の元凶の一端となっているのに責任感が薄そうだったり。
ハニーの決め台詞が「命よ、天に還れ」だったり。
分かってて面白いからそのままにしたのか、本当に気付かなかったのか知りませんが
これはつまり「死ね」と言っているに等しくて、
仮にも平和のプリキュアを名乗っててその決め台詞はいいのかと……

ただ、最新の14話で超えてはいけない一線を軽々と踏み超えてしまった感があります。
プリキュアハンターによって世界中のプリキュアが次々と敗北して
鏡に閉じ込められていく中主人公のめぐみは潮干狩りに遊びに行くというものですが、

・世界のプリキュアは命をかけて戦っているのにショー同然に報道される
・世界中にプリキュアがいる設定なのにメイン以外がほぼ捨て駒
・世界が危機的な状況なのに対策を何か考える前に主人公は潮干狩りに行く

……と、倫理観や責任感がなさすぎる展開の連続。
それも何らかの意図があってそのような演出をしたのではなく、
やってはいけない事の線引きを把握してないから意図せず線を踏み越えただけというもの。

敵によって「鏡に閉じ込められる」という事が何を意味するかは詳しくは語られていませんが、
これまでの描写から推測すると閉じ込められている間は眠っており、自力では脱出できないので
誰かが救出してくれない限りは「死」に等しい状態ではないかと……
私はそう捉えていたのですが、14話での登場人物の態度は
そうやって鏡に閉じ込められる仲間が増えてる事に対してあまりに冷淡すぎる。
いずれその危機が自分達にも及ぶ事を考えると危機感のなさと言い換えてもいいです。

生命に危機が及ぶ話なのに登場人物全員が危機意識を持たないというと
去年悪い意味で話題になった革命機ヴァルヴレイヴ(特に前半)を思い出しますが、
今年のプリキュアはもうそれに迫りつつあるんじゃないかとさえ思えます。


そんなわけで現在のニチアサ作品には不満だらけで、
正直……それぞれの来期作品で持ち直してくれる事を願うばかりです。

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