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翠星のガルガンティア 12話「決断のとき」感想

翠星のガルガンティア 12話「決断のとき」感想です。

これは最終回手前にして見事な盛り上がり!

レドやピニオン、ラケージが一斉に反逆する事や、
クーゲル中佐が実に既に死んでいる事など、
個々のシーンについては予想の範疇なのだけど
ここに至るまでの流れが非常に綺麗でよくまとまっている印象です。

クーゲルの船団は銀河同盟の縮図として描かれているので、
銀河同盟の持つディストピア的思想と決別する事で物語が終わる、というところでしょうか。

全員大真面目に戦ってる中、
回転しながら敵を蹴散らすラケージがギャグにしか見えなかった……いや本人は真面目なんだろうけど。


チェインバーのAIとしての描き方は非常に面白い描き方がされていると思います。
SF作品での定番の題材として「一つの使命に対して執着するAI」というのがあって、
チェインバーはこの「執着」の部分がかなり弱くなってる。
強いて言えばパイロット(レド)を啓発する事が使命だとも言えますが、
これも定義が緩いし全体の利益とは直結しにくくなっています。

この執着性のなさが表に見えてくるようになったのは9話以降、
ヒディアーズの秘密が判明してからであるように思います。
9話から10話にかけての情報では「情報を収集した結果記録映像の方が正しい」
と間接的に銀河同盟の嘘を認めているし、
そもそも同盟の思想とは別に考えをしているとも言っています。

また、12話でレドがクーゲルと戦う事を追認する時も
「クーゲル中佐と戦うのは同盟への反逆になるのか」
というレドの質問の真意を汲み取った上で答えを示しています。
これは尺の都合でチェインバーが反対するプロセスをスキップしたというより、
チェインバーが学習して同盟を絶対視しなくなるように変化した結果ではないかと。
恐らく物語前半のチェインバーだったら中佐に従う事を提言するし、中佐と敵対する事も難色を示していたでしょう。
「ストライカーの行動は同盟の任務から逸脱してるので戦っても反逆にはならない」
というのは単にレドを納得させるための方便なのかもしれない。


ストライカーは逆に使命に固執して暴走しており、
(ハッキリした事はまだ分かりませんがおそらく中佐の命令を聞き入れた結果暴走したのでしょうし)
典型的な「SFにおける人類の敵」となっているので
よりチェインバーの柔軟性が浮き彫りになっているように思います。

軍隊の階層構造や銀河同盟の社会そのものなどは
普通ならAIにとって絶対的で疑念を抱けない対象となるものなのですが、
「パイロットの啓発」という小さな目的のためにこれらを疑うのはある意味すごく人間的な発想で、
これを機械がやっているというのに不思議な倒錯感があって本当に面白い。
来週で本編は終わりですが、レドとチェインバーには納得のいく結末を迎えて欲しいところです。

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