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翠星のガルガンティア 1話「漂流者」感想

翠星のガルガンティア 1話「漂流者」感想です。


太陽系第三惑星、地球
これまで記録においてのみ存在を示唆されてきた人類発祥の星である

虚淵玄脚本の新作。

内容としてはスペースオペラ的な導入に始まり、
そこからボーイミーツガールへと至る、非常にセオリーに沿ったもの。
そして王道であるがゆえに視聴者を引き込む求心力に誤魔化しはきかないのですが、
その構成や演出は流石の一言。
ここまで1話で強くひきつけられるのは久しぶり
……と言ってしまうと「琴浦さん」とぶつかるのでそれは言えないのですが。

Aパートは宇宙生物ヒディアーズとの戦闘。
日本では主流となっている少数の超強力な精鋭機体で暴れ回る戦い方ではなく、
汎用機を多数並べて数で押し切るのは珍しい。
宇宙戦争が今後の物語の焦点ではなく、あくまでレドの生きてきた世界を示す
エピソードだからこういう設定にできたのだろうなと思います。
(正直なところ、この先も人海戦術での戦闘を描こうとしてもネタが尽きると思う)
ロボットアニメらしい精鋭機体での派手な立ち回りはなかったのですが、
このエピソードの目的を考えるとそれは致し方ないのかなと。


Bパートではヒディアーズとの戦いで敗れたレドがどこかに漂着し、そこに住まう人との大立ち回り。

ここでエイミーを担ぎ上げてからの流れが映像面でも台詞面でも実に素晴らしい。
勝手の分からない閉鎖空間を逃げ回りつつ、
レドとチェインバーが状況の分析を行うという2つの事を画面上で並行して進めて、
しかもどちらも互いを阻害しないようになっているのが本当に凄い。

そして最後に海へと出て今いる場所が地球だと明かされるのですが、
このチェインバーの台詞こそが1話の最大の仕掛けであり、
この一言にインパクトと説得力を与えるために1話の随所に伏線を張っていた。

最後の台詞が凄いところは、1話の伏線が実は二段構えになっており、
短い台詞でその二段の両方を同時に種明かししているという所です。

一つ目の伏線は「レドが辿り着いたのは地球である」という事で、
これは事前情報なりラストに至るまでの流れなりで推測しやすくなっています。
二つ目の伏線は「レドは地球を知らない」で、これが実に巧妙に伏線を張っている。
この答えを知った上で1話を見直すと確かにそれを匂わせる描写が随所に盛り込まれています。

前期の「琴浦さん」は1話アバンからOPで視聴者の心を掴めるかが勝負だったのですが、
このガルガンティアは同様に1話のラストで
視聴者を引き込む事に全力をかけていると言っていいかと思います。

また、恐らく制作の段階ではマーケティングを一切考慮していないであろう事が印象的です。
流行の絵柄やデザイン、演出をほとんど踏襲しておらず、
萌え要素を入れる事での媚びを排除しています。
(まぁ、2話でのチェインバーの一部の台詞はちょっとアレかな……とは思いますが)
キャラクターデザインの鳴子ハナハル氏は成人向けの漫画家として名を馳せていますが、
その鳴子ハナハル氏にデザインを依頼した結果
媚びた雰囲気がなくなったのは皮肉というか絶妙な人選というか……


主演は石川界人さんと金元寿子さん。

石川さんはまだ経歴が浅く今回が初主演との事ですが、
冷静でありながら青臭さも残してる感じがうまくレドに噛み合ってるように思います。
1話から物語が激しく動いているのに
映像や他のキャストの演技に負けていないのは単純に凄いと感じた。
数年後が楽しみな新人を知る事ができて嬉しいです。

金元さんは久しぶりの「可愛さを過度に前面に押し出さない」ヒロインで、
ある意味懐かしささえ感じる役柄なのでこれからどうなるか期待してます。

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