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琴浦さん 1話感想

琴浦さん 1話「琴浦さんと真鍋くん」の感想です。


これは凄い。
1話にしてとんでもない作品が来たと感じるほどのクオリティだった。

前半で徹底的に陰鬱な方向に過去を描き、
OPで一転して明るい方向に転換するという構成。
この構成によって1話でいきなり
とんでもないカタルシスが得られるようになってる。
やってる事は典型的なストレスの負荷と解放なんだけど、
負荷の強さが尋常でなさすぎるし、
その後の解放も相当に急激なものになってる。
しかもこれ1話だから覚悟せずに喰らった人も多いんだよな……


何気に1話見終わったら琴浦と真鍋に
感情移入できるようになってるのも凄い。

琴浦は悲惨な境遇を示して、壁を作ってるのにも理由があると
理解させると同時に視聴者に何とかしたいと庇護欲をかき立てさせてる。
真鍋は裏表の無い馬鹿で、琴浦の事を救えるかもしれない存在で、
庇護欲の仮託先にふさわしい正に主人公そのもの。

メイン2人だけとは言え、1話でここまで
感情移入できるよう準備が整うケースってそうそうないと思う。


主演二人は良い感じで役にはまってると思う。
福島さんは「裏表のない馬鹿」という事で、
気負いすぎず緩くなりすぎず、
適度に真面目と不真面目が混じったいい塩梅になってる。
金元さんは多芸っぷりを披露してて、
波乱の子供時代から心を閉ざした状態、
感情を殺しきれずに発露してしまうシーン、
さらには妄想の中でのエロスと心理状態の調整の細かさが相当なものだった。
本当に良い主演コンビだと思う。


しかしこれ、1話にとんでもない大博打仕掛けてきたよな……
1話前半までなら重い展開やっても
「大半の人はそれでも1話の最後までは見てくれる」
という予測もあったのだろうけど、
それでもこんな斬新な構成を1話に入れてくるのは斬新だし、
相当に勇気の要る判断だったと思います。

前半ライトなノリで終盤シリアスという1クールアニメは他にいくつも例があって、
今となってはこの構成は食傷気味だし
「後半のシリアスはいらない」と批判される事も多くなってます。

「琴浦さん」も同じような構成にする選択肢もあったと思いますが、
それをやればやはり後半シリアスいらなかったと評価されるリスクも得ます。
だから逆に、最初にあらかじめシリアスの最高点を提示

ここは事前のプロモーションも周到でした。
「春香の部屋」もそういう暗い部分をまるで見せなかったし、
直前の生放送では暗い部分も少しは見せてはいたけど本当にハードは部分は隠していた。
原作既読者でさえ「原作のシリアス成分を薄めてくるんじゃないか」
と油断するようにずっと仕向けてきてた。

構成力は秀逸に違いないんですが、それに
「1話で必ずインパクトを与えて視聴者の心を掴む。失敗すれば取り返せない」
と言わんばかりの決死にも近い覚悟が加わった結果この1話になったんだろうなと。


元々金元さんが出るので余程の事がない限り視聴は継続する予定でしたが、
さすがにここまで次回が待ち遠しくなるとは思っていませんでした。

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  • (アニメ感想) 琴浦さん 第1話 「琴浦さんと真鍋くん」


    投稿者・ピッコロ

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