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中二病でも恋がしたい! 11話に見る違和感

中二病でも恋がしたい! 11話「片翼の堕天使 (フォーリン・エンジェル)」を見ました。
個人的にはちょっと違和感の強い回でした。


突然シリアス方面に舵を切られた事で戸惑っているのもあるのですが、
全体的に漂う中二病への否定の空気が強かったのがどうにも受け付けませんでした。
それも物語の都合で一時的に否定しているというだけでは済まないような……

今回の話は賛否両論の内容になっていますが、
どうにも正体の分からない違和感のようなものがつきまとっていました。

で、考えた結果、一つの結論に行き着きました。


スタッフは悪い意味で大人だったんだと。

中二病という言葉は邪気眼と混同されたり大分意味が広くなってる上、
この作品でも独自解釈入れている部分があるのですが、
この作品においては「大人」と対立する概念と捉えているかと思います。

不可視境界線などファンタジーな世界は存在しないと理解して
それらの探求をあきらめたのが「大人」であり、
本当はそれらがないかもしれないと気付きかけてても
ファンタジー世界の否定をできないでいるのが「中二病」な位置づけにあります。
だからこの作品での「中二病」はある意味「モラトリアム」が変形したものなのかもしれません。

そんな感じで、この作品では「大人」と「中二病」が
一つの大きな対立軸になってきました。
ここまではいいんですが、問題は主人公やヒロインが中二病寄りなのに
脚本家が大人視点に立っているという事です。

11話は「大人の理屈」で物事が動いていました。
六花の母が心配するからという理由で荷物を片付けたり、
父の死と向き合わせるために墓参りすすめたり、
大人の理屈では正しい事だけど、
それと同時に子供の部分を捨てる事を迫られてる。

大人ゆえに理不尽な事や納得のいかない事も折り合いをつけなくてはならず、
それを行うには苦悩や葛藤が伴います。
この部分に関してはかなり徹底した描写をしているのですが、
一方で「大人の理屈」に対抗して「子供じみた理想」を振りかざせる存在が凸守しかおらず、
凸守にしても訴えは届かないままとなってしまいました。
「大人」に対抗する物語なのに大人側に寄りすぎてて
バランスが悪いのが違和感の正体ではないかと思いました。
そしてこのバランス感覚が「脚本家が悪い意味で大人」と感じた理由です。

脱線するけど、そうやって現実を受け入れる過程で他人を傷つける事に鈍感になるのが
小鳥遊家の面々と今回凸守を泣かせた雄太で似通ったのは意図してないなら恐ろしさを感じます。
(それゆえに大人は「敵」に位置づけられてもいいんですが、
 ここまでの描写を見るとそれをやる気があるのかはかなり怪しい……)


また、これを踏まえてこれまでの話を振り返ってみると。
これまでも視聴者に求めていた視点が「大人」のそれである事に気付きました。

視聴者が彼らをどう見てきたかというと、
それらの異世界や特殊な力は「ないもの」というのが大前提であり、
その上で奇行やドタバタを見て楽しむというもので、
そういう力や世界が本当にあるかもしれないという
中二病視点での期待は持たされてきませんでした。
もっともこれは世界観の問題で無理だったにしても、
何かを信じる若者の熱さ、強さも実は描いてきていなかった。

子供の根拠のない万能感や、それによって引き出せる奇跡的な力を
信じていないというのはずっと一貫していました。

「不可視境界線は存在しない」と十花さんが
言うシーンはこれまで何度かありましたが、
これを否定する六花は常に弱く、雄太は否定ができなかった。
私はこれこそ制作スタッフのスタンスを象徴するものだと思います。
スタッフも大人の側にいて、
それと対立する中二病側へ全力で肩入れができなかったと。

なので、スタッフも視聴者も、
最初から中二病を否定するスタンスを取り続けていたんです。
ただ、今までは中二病な言動を微笑ましく見守る程度で済んでいた事と、
映像面で派手なハッタリを仕掛けていたから気付かれにくかったというだけで。

まぁ最終的な評価は12話でどう巻き返すかにかかっていて、
これまで意図的にこういう「大人」なスタンスを取っていて、
最終話で全部ひっくり返す計画だとしたら大したものですが、果たして……

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